『カラミざかり』 桂あいり
あらすじ
いつも他愛もない会話で学校生活を過ごしていた
しかしある日、興味本位で訪れた男子の部屋で
多感な彼らはついに一線を超えてしまう…
日常、好奇心、片想い、そしてセックス
夏の日 彼らの身体と心は複雑にからまり合う
寝取られもとのというと少し違う感じがしますがテンプレートにハマった寝取られが多い中全くの新基軸でオリジナリティの高い作品でした。
まず高校生という多感な時期に性という話題で繋がる男女4人の人物描写がとても平凡で良いです。
よく暴力的な人物に寝取られるという感じですが親友が性の勢いでヒロインとセックスしてしまうというのがすんなり入れました。
シナリオ的にはやや強引な感じがするのですが悪ふざけが度が過ぎたというのが自然と入ってきます。
多分、お話の見せ方がコミックとして上手いのとそれまでの自分物描写がしっかりと描かれていたためだと思います。
同人誌はエピソードを重ねるというよりはすぐにエロ描写を描かねばならないという強迫観念があるのか人物の描写も早々に肌を重ねてしまいますがこちらの作品はじっくりと人物の描写に力を入れて考えて描かれています。
これは第一巻なので次に続くという話なので最初にしっかりと人物やその他周りの状況をしっかりと描かないとお話は続けられないという作者様の考えなんだと想います。
このエピソードを重ねることでより若さゆえの過ちや性というものに対する好奇心がみずみずしく描かれています。
勿論、淡い恋心もです。
大ボリューム91ページと書かれていますが実はエッチなシーンは少ないです。
エロシーンに行くまでにヒロインに対する片思いの辛さや親友の何も考えずに突き進むという性格などしっかりとエピソードに描かれています。
おかげでエッチシーンに移行した時の違和感が殆ど無いです。
一応、勢いで関係を結んでしまった男女4人なのですがこれから先の展開は分かりませんが主人公の虚しさや暴走などこれから有り得そうで興味津々です。
このお話をどうもっていくのか作者様の舵取りに期待しつつ次の作品を待ちましょう。
勿論これだけ書いたので購入は是非してください。
寝取られ好きもそれ以外の方にもオススメできる良作となっております。
購入
fanza
カラミざかり
604円
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